「高気密高断熱住宅」という言葉がウェブサイト上にもいろいろと出てきます。
言葉としては伝わりやすく「高気密」で「高断熱」な「住宅」という意味で、「高断熱」は高い断熱性能ということで、熱が伝わりにくいため、冬あたたかく、夏涼しい住宅になるという意味です。
気密とは隙間のない家づくりのこと
気密とは密閉性が高いという意味で、隙間のない家づくりのことを指します。
高気密高断熱住宅とは、家に隙間が少なくて、断熱性能が高い住宅を意味することになります。
C値とは
気密性能を示す値としては、専門用語で「C値」と呼ばれます。1㎡当たりどのくらいの隙間があるかを表すのがC値になります。
C値=1の家は、1平方メートルあたり1平方センチメートルの隙間があることになります。
C値の計算方法
C値の計算方法は以下のようなものになります。
数値が小さい程、気密性能が高いことになります。
[C値 cm2/m2] =(建物の隙間の総面積cm2)÷(実質の延べ床面積m2)
気密がなぜ大切なのか?
高気密高断熱住宅において、気密を重要視しているのですが、なぜでしょうか?
大きくは下記の2点になります。
- 隙間風が入って断熱を阻害するから
- 計画的な換気ができなくなるから
隙間風が入って断熱を阻害するから
第3種換気で換気を行う場合、隙間からの給気は、たとえば、C値が5.0の場合で隙間から約85%給気される(ほとんど隙間風で換気されてしまう)ことになり、C値2.0で隙間から約70%給気されることなります。
目に見えないレベルの隙間から、隙間風が入ってくることで、たとえば、冬場の冷たい外気が室内に入ってきますし、また、夏場の熱い外気が室内に入ってくることになります。そうすると、冷暖房効率が阻害されますし、また、せっかく断熱をしているのに、その断熱を阻害することになってしまいます。
計画的な換気ができなくなるから
C値が低い家の場合、隙間風が入ってきますから、計画的な換気ができなくなるリスクがあります。
気密性が高く、給気口と排気口があって計画的に換気されている場合、スムーズに空気が移動することで計画的な換気が実現できます。
反対に、気密性が低く、隙間風がたくさん入ってくる場合、隙間から空気が漏れて、計画的な換気ができなくなる場合があります。
イメージとしては、ストローでジュースを飲む場合です。ストローで吸うとジュースをスムーズに吸うことができます。ただ、ストローに穴が空いている場合(隙間が多くある場合)、その隙間からジュースが漏れて、計画的に吸うことができなくなります。そういうイメージが密閉性・気密性の話になりますから、計画的な換気を実現するためには気密性の高さが重要になります。
高気密高断熱住宅は高い気密性と高い断熱性でセット
高気密高断熱住宅は高い気密性と高い断熱性でセットです。
気密性が単に高いだけでは、快適な家にはなりません。また、断熱性が単に高いだけでも、快適な家にはなりません。
断熱性が高い状態で、隙間風の吹かない気密性の高い家づくりをすることで、ようやく高気密高断熱住宅、つまりは快適な家が実現することになります。
でんホームの高い気密性能について
でんホームでは高い気密性能を実現するために、耐力面材モイスによる面での施工、また、床合板のテープ施工など、気密性能向上に寄与する行動を行っております。
また、気密測定は、弊社の仕様で上位グレードの住宅では標準。それ以外は個別希望で有償とさせていただいております。
C値実績は0.5前後ですが、参考値としては1以下というイメージです。
【動画で解説】高気密高断熱住宅じゃないとダメですか?
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