なぜ、高い耐震性能が必要なのですか?
なぜ、高い耐震性能が必要なのでしょうか?
その答えは大きく2つあります。
- 安全・安心そのものだから
- 地震保険では建て替えできないから
安全・安心そのものだから
「地震で倒壊する家」と「地震で倒壊しない家」、どちらがいいですか?
そう問われると、全員が「地震で倒壊しない家」を選ばれるかと思います。
ただ、実際に熊本大地震のデータから、木造住宅の被害状況を調査した結果から見ると、耐震等級3を上回っていた16棟はそのまま住み続けられる状態であった一方で、1981年の新耐震基準以前の建物は多くが倒壊することになり、また、近年建てられていた住宅でさえ、耐震等級1クラスでは10%超が倒壊、大ダメージを受けています。
※耐震等級とは・・・地震に対する強度を表す評価で、1-3の3段階で評価されます。最も高性能なのが耐震等級3です。
- 耐震等級1:建築基準法(法律)にて定められている、最低限の耐震性能。
- 耐震等級2:等級1の1.25倍の耐震性能。学校や避難所といった公共建築物と同じクラス。
- 耐震等級3:等級1の1.5倍の耐震性能。消防署や警察署といった防災施設と同じクラス。
近年は地震が頻発しています。
福岡エリアでは2005年に福岡県西方沖地震で震度6弱を観測しました。震源に近かった福岡市西区玄海島では住宅の半数が全壊する大きな被害を受けました。
福岡エリアには有名な警固断層を含めて複数の断層があり、今後30年以内に強い地震が発生する確率は0.3~6%と全国的に見ても高い値となっています。
このような大きな地震が起きるリスクや実際に大地震が起きた場合のダメージを考えると、耐震等級3の住宅で建てるべきであり、また、それが安全・安心そのものであると考えます。
地震保険では建て替えできないから
「地震が起きても、地震保険で建て替えしたらいい」
そう思われる方もいらっしゃいます。
ただ、実際には地震保険は保険金額の上限が火災保険の半額(または最高5000万円)までになっています。
たとえば、2500万円の火災保険をかけていた場合、地震保険がおりるのは最大で1250万円になります。
では残りの50%、1250万円はどうするのかと言いますと、追加で住宅ローンを支払うか、手持ち現金で捻出するか、ということになります。
実際に手持ち現金で捻出できる方は少ないでしょうし、建て替えが可能だとしても、工期がかかりますから、時間がかかります。
支払えなければ、賃貸住宅に住み替えるか、土地を売却するか。
どちらにせよ、同じ家に住み続けることはできません。
ですから、耐震等級3の住宅を建築し、大地震が起きたとしても住み続けることが可能である住まいにしておく必要があります。
でんホームの家は何をして高い耐震性能を作り出していますか?
まず、でんホームが建てる家はすべて「耐震等級3」です。
でんホームの家は高い耐震性能をつくりだすために、必要な構造を計算してから、それを実現する施工をします。
その上でこだわっているところは「構造材」や「耐力面材・モイス」といった構造です。
構造材
同じ気候風土で育った北部九州の杉を主たる構造材として用いています。
追加オプションで『性能・品質・産地・生産者の「見える化」を実現した山長商店の紀州材』を構造体に使うことも可能です。
モイスTM(耐力面材)を用いた構造
初期剛性、最大荷重、粘り強さの3つの構造特性を持つ耐力面材「モイスTM」を用いた構造にすることで地震に強い家づくりを実現します。
また、燃えない素材なので火災にも強く、さらに透湿性が高く、調湿性能があるので結露に強い素材です。モイスそのものも気密性が高く、遮音性も高いです。
なにより、天然素材で構成されています。製造過程でも接着剤などの有機材料は使用せず、有害物質を含まないですし、住宅建材としての使命を終えた後には、土に戻り有機肥料や農・園芸用資材として再利用することが可能です。
※モイスTMについての特長紹介動画
追加オプション:制震ダンパー、減振システム等も採用可能
追加のオプションとして、制震ダンパー、減振システム等の地震エネルギーを減少させる方向性のシステムも採用することができます。これらのオプションは地震対策に対して強化する方法になります。基本の耐震等級3を確保した上で、さらに強化されたい場合におすすめです。
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