でんホームの設計作法

工務店であると同時に設計事務所

でんホームは工務店であると同時に、建築設計事務所でもあります。

でんホームは設計者としても、施工者としても「第6回福岡県木造・木質化建築賞」優秀賞を受賞しています。

一般的にこのような建築賞は設計者と施工者がそれぞれ別で受賞します。実際、今回の建築賞で大賞を受賞したのは「門司港駅」で設計者は公益財団法人文化財建造物保存技術協会、施工者は九鉄工業株式会社となっています。それ以外の受賞建築物は一件を除いて、すべて設計者と施工者は別になっています(※一件は株式会社竹中工務店 九州支店です。日本有数の著名なスーパーゼネコンです)。それだけ珍しい存在というわけです。

でんホームの設計作法


そのときの流行で選んでしまうと、10年後、20年後、後悔することになります。建て替えないと変えることはできません。

ですから、住まいは流行や時代に左右されることなく、古びない、タイムレスなデザインである必要があります

でんホームでは、日本の文化や歴史、福岡地方の気候風土を理解したうえで、北部九州で採れる杉や、本物の素材を使うことで、飽きのこない、古びない、穏やかに暮らすことのできる住まいを設計しています。

時を越えて美しく、魅力的に感じられる。そんな時間が経っても飽きることがない、シンプルでミニマルなデザインを追求しています。

天井の高さも落ち着くものに


広々とした開放的な空間は豊かな空間だ、と一見すると思ってしまいます。

ただ、実際にはだだっ広い空間では人は落ち着きません。元々、人類は洞窟や竪穴式住居といったものに住んでいましたから、根源的に刷り込まれた本能が不安な気持ちにさせられるわけです。広い空間ではケモノに襲われるリスクが高まりますから。

ですから、無駄に天井を高くするのではなく、普段の暮らしでゆったりと落ち着く空間にすることのできる天井高で空間を構成すべきです。

高さを抑え、低くすることで美しい佇まいとなります。

【動画で解説】天井高さはどのくらいがベストか?

手ざわり、足ざわりを大切にする


普段の暮らしで大切なのが、肌で感じるところです。

手ざわり、足ざわりを大切にすることで、毎日の暮らしが豊かになります。

たとえば、手すり。

階段の上り下りでは手に触れるところです。

たとえば、床。

最も足ざわりというかたちで、触れているところです。この感覚が心地よければよいほど、豊かな暮らしです。

内外の一体感


家そのものの内側にこもるだけではもったいないです。

四季の移ろい、風や光。季節を、緑を感じることで、日々の暮らしはより豊かになります。

でんホームでは内だけではなく、外との一体感を設計します。

その一例が開口部(窓)です。

開口部から見える景色、庭。そして、内外の一体感の感じられること。そういうことを大切にしています。

家具について


でんホームでは建物本体だけではなく、暮らしに合わせて「置き家具」も「造作家具」もアドバイス、ご提案しています。

「造作家具」は一棟ごとに設計し、製作しています。サイズや素材に統一感がうまれ、空間全体としての完成度が高まります。手が触れるようなところは特に、手ざわりや細かさが大切になります。

造作家具

本棚

手すり

造作浴室

浴室全体をゼロから設計してつくりあげる「造作浴室」。
浴槽のセレクト、天井材、壁材、床材のセレクト、そして水栓金具のセレクトと美しく、機能的に仕上げます。

ハーフユニットバス

置き家具もアドバイス・ご提案

スポークバックソファ(フレデリシア)とAJフロア
でんホームでは一生ものに値するような置き家具をすすめています。

デザインが古びない、しっかりと作られた家具はきちんとメンテナンスをしていれば、一生使い続けることができます。自分が買った椅子を子どもに譲り、2世代にわたって使い続けることもできます。

愛着の持てる、一生ものの家具であれば、長く大事に扱って、結果として、とてもよい選択になります。

でんホームがつくる庭


でんホームでは家そのものだけではなく、「緑」「庭」もつくっています。

日々の暮らしのなかで季節が感じられ、自然の美しさを感じることができます。樹木は鳥や四季の移ろいをもたらします。暮らしのなかで、自然を感じ、落ち着く空間づくり。そして、「まちづくり」にもなります。

一軒一軒が四季の感じられる庭づくり、外構をすることで、それが連なることで緑豊かで自然美しい街並みになっていきます。

庭づくりを家づくりと同時に


家そのものだけではなく、家具も、そして、庭も一体です。

どれかひとつが独立して存在しているわけではなく、それぞれがお互いに統一感をもってこそ美しいです。ですから、でんホームでは家づくりと同時に庭づくりの計画もしていきます。