ごちゃごちゃした街並みよりも、やはり整然として見てよい街並み・景観のほうが誰しもよいものです。たとえば、福岡市内では「シーサイドももち」や「アイランドシティ照葉」などは一気に大規模開発をしたという要因もあり、整った街並みです。
整った、見た目よい街並み・景観のエリアは、みなが住みたいと思うものです。そのため、地価・資産価値の観点からも、値下がりしない、値上がりしやすい、価値の高いエリアになる傾向にあります。
ただ、よい街並み・景観をつくろうと思っても、地域の問題ですから、たった一人、たった一棟の努力ではやはり限界があります。
そこで、よい街並み・景観をつくるアプローチとしてありますのが、「建築協定」です。
「建築協定」で街並み・景観をつくる(街づくり)
「建築協定」とは、近隣住民で締結するもので、一定のルールをつくるものです。たとえば、共同住宅(マンション)は建設禁止にするというルール。また、たとえば、フェンスは禁止にするというルール。建物の色を統一するというルール。このような一定のルールを協定として結ぶわけです。
建築に関する法律としては、都市計画法や建築基準法があります。ただ、これらの法律は街の形成や住宅、施設といった建築物の安全性などについて、最低限の基準を定めたものです。「建築協定」は地域の実情に沿ったルールを住民自身で定めるものです。また、「建築協定」はルールの範囲を自由に設定できます。
実際に近隣住民の方々と一緒に「建築協定」を締結されたい、よい街並みにしていきたいと思われる場合は、福岡市役所の担当職員の方々にサポートいただけるそうです。
連絡先:福岡市住宅都市局建築指導部 開発・建築調整課 建築協定支援係
福岡市中央区天神1丁目8番1号
福岡市ホームページ「建築協定に関する様式集」
申請様式なども、福岡市のホームページからダウンロードできるようになっています。
現在、福岡市内では67地区で建築協定が締結されています(平成23年10月)。
代表的なところで言えば、「シーサイドももち百道浜4丁目A,B,C住宅地区」「アイランドシティ・照葉まちづくり」「西の丘」「赤坂三丁目・桜坂二丁目」「平尾浄水町山荘通3丁目」などです。
住みよい街、美しい街に福岡エリアがなっていけば、素晴らしいですね。