健康優良児っぽいガタイのいい体格で実際には虚弱体質な竹内正浩です。
本ブログでは何度もこのネタをお話ししておりますけれども、実際にそうですので、ぜひ浸透させていきたいと考えております今日頃ごろです。
さて、今回は住宅ローンの手続きをお客様がされるということで、某地方銀行様の応接室まで伺って参りました。同行です。
主要な件につきましては、特段このようなブログで書く話ではございませんから、同行という職責は果たさせていただいたということでございます。
それで今回、考えたことがありました。
それは住宅ローンとは切り離せない話「団体信用生命保険」です。
団体信用生命保険の話
団体信用生命保険は端的に申し上げると、住宅ローンを借りている人が亡くなった場合、住宅ローンが免除される保険です。生命保険ですね。
これは一般的には住宅ローンを組まれる方がみなさん入る類の保険です。
ただ、今回気になったのが、三大疾病対応のオプション保険です。
がん、脳卒中、心筋梗塞の三大疾病になって、所定の事由で住宅ローンがゼロ、免除という内容のオプション保険がございます。
これはこれでお得だなと感じるのですけれども、金利が0.2%上乗せということで、0.2%は小さい数字ですが、住宅ローンの金額が何千万円もしますから、金額にすれば結構大きな金額になるわけであります。
基本的には保険ですから、単に疾病に罹患しただけで借金チャラというわけにはいきません。事実上の就業不能状態というか、動けなくなる、実質的には寝たきりというような重いケースが対象となります。
うまい話はないわけですね。
ただ、気になる部分が。
「がんと診断されたら住宅ローン残高が0円に!」
というわけです。
•住宅ローンお借入日から91日目以降に、生まれて初めてがん(悪性新生物)にかかり、医師により診断確定された場合、診断確定時点のローン残高相当額を保障します。
•初期のがん(悪性新生物)でも進行程度にかかわりなく保障します。その後、完治した場合も住宅ローン残高は0円のままです。
ということで、おいしい話なのかどうかはよくわからない話ですけれども、住宅ローン借りて、ガンになったら借金チャラという話で、よさそうに思えます。
というわけで、調べてみました。
三大疾病対応の団体信用生命保険の裏側を考える
国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策情報センターによりますと、
参考リンク:http://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/dl/index.html#incidence
全国年齢階級別推定罹患数は2012年のデータで、
0-4歳 881
5-9歳 476
10-14歳 518
15-19歳 820
20-24歳 1,455
25-29歳 2,791
30-34歳 5,365
35-39歳 11,141
40-44歳 18,313
45-49歳 25,570
50-54歳 34,507
55-59歳 53,651
60-64歳 104,031
65-69歳 113,999
70-74歳 132,556
75-79歳 137,774
80-84歳 113,043
85歳以上 108,347
全国で865,238人ががん罹患されるという計算になります。
これは一年間での新規のがん罹患数ですから、各年齢レンジでの一年間における発生率という見方でいえば、わかりやすいような気がします。
特筆すべきは60代以上の各年齢レンジでの罹患数は100,000を超えています。
一方で、55-59歳で50,000。
50-54歳で34,500。
35-39歳では11,141となります。
対人口10万人での罹患率も同じデータベースにあったのですが、
30-34歳 68.5
35-39歳 118.3
50-54歳 449.4
55-59歳 674.5
60代以降は1,000を超えています。
わかりやすく言えば、がんに罹患するリスクは年齢とともに上昇するというわけです。
反対に住宅ローンは年齢とともに減っていきます。
ただ、罹患リスクが高まれば高まるほど、住宅ローンの残債は減りまして、実際にがんになったときには、ほとんどローンがない状態ということもありえるわけです。
とは言うものの、リスクの低い年齢の若い世代だったとしても、がんになる可能性がありますし、そのためにリスクに対処するための保険があるわけです。
ですので、結論としましては、自分のリスク許容度を鑑みられて、がんリスクにどう対処すべきか、入るべきか入らざるべきか。
そういうことを考えられるのがよろしいかと存じます。
最終的には自己責任の自己判断の話ではあろうかと思います。
そんなことを思った日でした。