デスクワーカーという雰囲気を出しつつも、土木や建築の現場作業もします竹内正浩です。
これまで、ちょいちょい土木・造園・建築といった各種現場で現場作業をしたり、お手伝いしたりしてきました。そういう現場作業をするたびに考えることがあったんですね。それは・・・
どんな作業服を制服にするか?
です。
それについて答えが見当たらず、徹底的に考えることもなく、惰性でやっておりましたので、汚れてもいい服装+ジャージみたいな恰好で作業してきました。すみません。。。
それで今回、作業服についての結論が出ましたので、ご報告いたします。
作業服の問題点
そもそも、私がなぜ、作業服選びでこんなに問題に思っているのか、と申しますと・・・
私が作業服のデザインについて、自分の美意識と相いれないんですね。
それに加えて、なんで作業服選びについて問題意識を持っているのかの別の理由があります。
それは、ダサい仕事には若者は就労しない、という現実です。
今、建設業界は若手人材が不足しています。
若者で建設業界に入りたい、職人になりたいという人がいないわけです。
60代、70代の人が現役で、20代30代がすごい少ない業界です。
今はまだいいとしても、今後10年、20年が難しくなってきます。
そういうなかで、業界としてはやはり、低賃金に加えて、3K(きつい、きたない、きけん)なわけです。
それだけでもダメっぽいにおいがしますが、さらにダサいとくれば、致命的です。
その一方で、低賃金にもかかわらず、若者の流入の多い、魅力的に思える仕事の代表格が「アパレル」です。
それは、ダントツにカッコいい仕事だからだと思います。
もちろん、そこまでカッコいい仕事にはならないでしょうし、3Kは否定できないので難しい面もありますし、何より、私一人が何かしたところで、大した影響はないでしょうが、少しでも住宅建築業界をよい方向に変えていければと思っています。
で、どういう作業服を選んだか?
作業服を選ぶ上で、色々な作業服ショップに出向いて、いろんな作業服を見ました。
そうやって、服のデザインを分析してみました。
・服のフォルム、スタイル、シェイプ
・生地の織り方
・縫われている糸の色、意匠
・ポケットなどの外に出てくる機能面の処理
・意図的なデザインそのもの
これらの要素が複合的に絡まって、服のデザインが構成されているのだと分析しました。
それで、作業服を色々と模索したのですが、納得いくことができませんでした。
そこで、ネットサーフィンして、色々と調べてみると、興味深いことがわかりました。
日本における作業服のボトムスは大半が「カーゴパンツ」というカテゴリに属しているんですね。
▼カーゴパンツ
作業服といえば、こういうズボンをイメージされることもあるかと思います。
これが、なぜ、日本で主流を占めているのかという経緯についてはちょっとわかりませんでしたが、「カーゴパンツ」というその名の通り、そもそも論としては「カーゴ」つまり、貨物であって、「カーゴパンツ」は貨物船で荷役作業に従事する人向けの作業服であったわけです。港湾荷役業務の作業服がなんでまた、建築業界にも浸透しているのかの理由はわかりませんが、そもそもの発祥・起源としてはそういうことなわけです。
そういう起源について知ると、ふと気づいたわけです。
ジーンズはゴールドラッシュ時代の鉱夫用の作業服だ、と。
雑学の範囲ですが、ジーンズの起源を知っていて、ゴールドラッシュに湧く北米の鉱山で働く多くの鉱夫のために、丈夫な作業用ズボンとして、リーバイ・ストラウス社が出したものがジーンズのはじまりだったわけです。
鉱夫の仕事は、土や岩など、金鉱を掘ることですから、土木系にあたります。
港湾荷役系の服と、鉱夫系・土木系の服であれば後者が近いわけです。
そのような背景がわかったことで、アメリカの建築業界に目を広げてみました。
すると、アメリカの大工さんのファッションが目を引きました。
▼アメリカの大工さん画像
なんとなく、シンプルでカッコいいですよね。
デザイン・デザインしているわけでなく、自然で素朴でカッコいい。
そういうわけで、色々長かったですが、でんホーム竹内の作業服(作業用の制服)はこうなりました。
今後、色々と変更あるかもしれませんが、当面はこんな感じで作業します!
よろしくお願いします!