週末にお客様のお子さま2人と一緒に遊んでいまして、折り紙をひさしぶりにしましたところ、なぜか鶴だけは折ることができた竹内正浩です。
鶴だけはなぜか折ることができるのですけれども、それ以外は折れません。
▲折り紙・カブト
「じゃあ、なんで上の写真はカブトが折られているんだ?」と思われるかと思うのですけれども、それはお客様のお子様にお教えいただいたからなんですね。
一度、一緒に折ったはいいものの、カブトの折り方がいっさい身についてはおりません。
カブト以外にも、お子様(お嬢様)にはペンギンとハカマ(袴)の折り方を教わりました。とはいいましても、身についておりませんので、その場かぎりではあるのですけれども・・・
▲そんな感じで折られていった紙たちが大集合
上述いたしました通り、鶴だけはなぜか折り方がしみついておりまして、勝手に折りました。
▲そんな鶴です
というわけで、バカのひとつ覚えとでも申しますか、鶴が折られていくわけです。
▲鶴が集まってきました
▲鶴チーム集合!
お子様は大変エネルギーにあふれていますね。エネルギーの塊です。遊び回っておりました。
さて、今日、聞かれましたことに「自然素材はいいんだけど、メンテナンスは必要なの?」ということがございました。
たとえば、折り紙カブトの下の床は「北海道産ナラ」の無垢フローリングです。
▲ここの床は「ナラ」です。海外産だとオークです。
無垢とは、一本の木からとれる、つなぎ目のない材木という意味で、無垢フローリングは木をそのまま切って、板状にして床材として貼ったものです。
ですので、短く表現すれば「木そのもの」なんですね。
そのような素材を自然素材と呼ばれるのですけれども、自然素材は基本的には「縮みます」「割れます」「反れます」「隙ができます」という認識でいていただくべきだと考えています。
安定してないというか、変化します。それはある面では、きちんとしていない、きれいでない、ということになるかと思うのですけれども、反対面からみると「本物の木そのものだから、それが当然であり、だからこそ、体によいものである」と思うのです。
割れたからといって、住宅そのものが根本的に問題をもつということにはなりません。多少の反りがあったからといって、地震に弱くなるということもありません。
ですから、自然素材は基本的には「縮みます」「割れます」「反れます」「隙ができます」ということをご理解いただけましたら、と思います。
その反対に、あたたかみだったり、木の風合いだったりと、なかなか工業製品では得られない心地よさがあるのだと感じています。
さて、自然素材のメンテナンスについてですが、基本的には3年ないし、5年ごとのオイル塗装をおすすめしています。
フローリングやテーブルなど、手がふれるところが主です。
オイルというのは自然素材系の塗料であれば何でもいいのですが、オスモやリボスといった自然塗料が有名ですので、よろしいのではないでしょうか。ほかにはアウロや米ヌカのキヌカ、蜜蝋ワックスなどを使われる方もいらっしゃいます。
オイルではないですが、そういう素材で木部をカバーされるのもよろしいかと思います。基本は体によい素材で表面を保護することができればよろしいかと存じます。
それで、なぜ、塗装をするのか、メンテナンスするのか、ということですが、基本的には「見た目」が大きいと思います。
常時、水に濡れるところは別ですが、基本的に水がこぼれたりすると、拭くと思います。すぐに拭くのであれば、さほどの問題はありません。具体的に言うと、木部が腐ったりということにならないということです。
腐ったりしないかぎり、表面上のことですから、見た目が黒ずんでいやだな、と感じるという程度でしょうか。
ですので、メンテナンスをしなければならないというルールも本当はないんですね。自然素材だからといって、メンテナンスが必須というわけではないんです。
ただ、メンテナンスしていると、新品同様やそれに近い状態が維持し続けられるというメリットがあるので、できればきれいにしていたいという気持ちでメンテナンスしたほうがよろしいというわけですね。
私なんかは、ズボラなほうで怠け者でありますから、メンテナンスなんかはできればしたくないほうであります。
ですので、そういうズボラな人の場合は、水に強い樹種や堅い樹種を選択することで丈夫さが手に入ります。メンテナンスの頻度も低くできます。
あと、外部で言えば、雨がかりを減らすことが大切ですね。結局は、水だったり、湿度だったりと、水分が影響してくるところです。プラス、紫外線の影響ですね。
というわけですので、メンテナンスしなければならない、という強いルールがあるわけではなく、いい感じで味がでているという風合いだと感じられる方はなにもしなくてもいいんじゃないでしょうか。
私は自然素材は時が経つにつれて風合いがでてきますし、10年、20年経っても、風格のある住まいでありつづける秘訣かな、と感じています。
プラスチック製品の10年後の黄ばんだ劣化状態をみるにつけ、そう感じますね。
とはいうものの、プラスチック製品を身の回りに多用してはいるんですけれども。
竹内正浩