住宅を買う場合、すべて自己資金(手持ちのお金)で
まかなうことができる方は、関係ないですが、
一般的には注文住宅を建てるにしろ、建売分譲住宅を買うにしろ、
分譲マンションを買うにしろ、住宅ローンを組んで、
借金して購入します。
そうなると、住宅ローンはどうやって組むのか、
その流れについて知りたくなるもの。
ここでは、住宅ローンの流れと審査についてお話します。
住宅ローンの流れ
住宅ローンを組む(契約する)のには以下のような流れがあります。
1.事前審査
2.正式審査
3.ご契約
1.事前審査
事前審査とは、住宅ローンの正式審査の前に、
住宅ローンをいくらぐらい借りられそうかどうかを
簡易に審査してもらうものです。
なぜ、事前審査が必要かというと、
本審査(正式審査)には具体的な物件情報が必要だからです。
具体的に、どの土地で、どのような建物が建つという情報です。
それらは状況が進んでかなり具体的なレベルにならないとでない情報なので、
その前にざっくりと融資枠の確認をするわけです。
事前審査申込書の記入内容に基づき、
融資の可否についての目安を回答してもらいます。
ちなみに、事前審査から一定期間が経過すると、
回答は無効になりますので、ご注意を。
2.正式審査
上述したような情報が明らかになったタイミング、
具体的な土地、建物の情報がわかった上で、
正式に住宅ローンの申し込みをします。
正式申込書に記入していただき、
所得証明書などの資料を準備していただき、提出します。
金融機関はその内容を審査して、融資に対する正式な回答をします。
ちなみに、この正式審査の結果も、
一定期間が経過すると、回答が無効になりますので、ご注意。
3.ご契約
これらの住宅ローン審査を経て、
ローンがおりるとわかったら、契約です。
住宅ローンの契約書(金銭消費貸借契約書)を交わして、
融資金の振り込みなどの手続きがなされます。
以上が、住宅ローンの流れとなります。
住宅ローンの審査
さて、ここまで住宅ローンの流れについてお話してきましたが、
では、住宅ローンの審査(事前審査、正式審査)は
どのように行われているのでしょうか?
まあ、私自身が金融機関ではないので、
正直、正確無比な情報があるわけではないですが、
一般的にこのように審査されるという概略をお伝えできればと思います。
事前審査(仮審査)の段階では、お客様の個人情報を記入いただきます。
それでポイントとなるのは、やはり所得金額と勤続年数です。
いくらの所得があって、何年その会社に勤めているのか。
もちろん、所得が高くて、勤続年数が長ければよいです。
勤め先も優良企業、大企業、公務員など安定している勤務先がよいとされます。
他にチェックされるのが「信用情報」です。
銀行などの金融機関が住宅ローンの仮審査申し込みを受けたら、
個人信用情報機関に与信確認をします。
もちろん、お客様の同意の上で、個人信用情報機関に連絡するわけですが。
個人信用情報機関とは消費者信用の円滑化等を目的として、
ローンやクレジットカード等に関する個人信用情報を登録する期間です。
与信管理のための参考情報として登録された情報を利用します。
以上の話はすごくわかりづらいと思うのですが、
端的に言うと、信用情報データベースがあって、
そこに照会して、これまでに延滞や債務不履行がないか確認するわけです。
主な個人信用情報機関は「全国銀行個人信用情報センター」「株式会社シー・アイ・シー」です。
たとえば、クレジットカードをつくったら、
このデータベースに登録されます。
クレジットカードの支払いがきちんとされているかどうかがわかります。
同時に、支払いの延滞、不履行があった場合は、
それらもデータに登録されます。
お金を貸す側からすると、一度でも債務の延滞、不履行があった場合は、
今後もそうする人であると考えます。リスクが高いですから。
そう思われるような行為をしていると、
信用がないものとして扱われ、住宅ローンが組めません。
また、消費者金融(コンシューマーローン)を利用した人も、
住宅ローンは組みにくいです。
それは、消費者金融からお金を借りるということは、
きちんとした家計管理がなされていないことを示しているからです。
各個人をみっちり密着して審査して判断するわけではないので、
ある程度、定量的というか、統計的な判断になっています。
現代的な感じですね。
以上が住宅ローンの流れと審査の話になります。