私自身、読んでいる本がビジネス書、金融関係書に大いに偏っているため、存じ上げなかったのですが、たまたま手に取った一冊。ターシャ・テューダーさんの本。
ターシャ・テューダーさんはアメリカの絵本画家、挿絵作家、園芸家(ガーデナー)、人形作家。
有名な方だそうです。
50歳代半ばよりバーモント州の小さな町のはずれで自給自足の生活。
広大な庭で季節の花々を育て続けるスローライフなライフスタイルは日本でも注目を集めたそうです。
ウィキペディアによれば、2008年6月18日に自宅で亡くなられたそうです。
本書を読んで感じるのは、スローライフ、ナチュラルライフを送りつつ、日々の小さな出来事に幸せを感じることのできる心の持ち方への敬意です。
ターシャ・テューダーさんはその本の内容にある言葉、そして、書籍の表紙にある写真を見るに「心優しいおばあさま」という感じ。
飼っている鶏の卵で料理をし、山羊の乳でバター・チーズを作り、野菜・果物・ハーブを採取し、布を織り、縫い物をし、ローソクを作り、化粧水やクリームを手作りし、その合間に絵を描いている生活だそうです。
「生きているだけでも、ありがたいと思いませんか。公害や恐ろしい事件がいくらあっても、この世界はやはりすばらしい。見慣れた空の星だって、年に一度しか見られないと思えば、感動するでしょう?なんでも、そう思ってみては、どうかしら」
「昼間ちょっと一休みして、動物達も交えておやつを食べる。そんなことで生活はとても楽しくなるわ」
「一生は短いんですもの。やりたくないことに時間を費やすなんて、もったいないわ」
落ち着いた、やすらぎ。
現代人がなかなか見失ってしまいがちなものを彼女は語ります。
生き方についての本ですね。
現代社会はどうしても、効率化、生産性、スピード。
それらを追い求めています。
テレビ、インターネットから流れる莫大な情報量。
iPhoneを代表するスマートフォンで、いつでもどこでもアクセスできる膨大なデータ・情報。
このような現代社会ではなかなか得られない、のんびりしたスローライフ。
彼女はそのような生き方を示唆しているようです。
目の前にある幸せを感じずに日々をすごしてしまうのは、あまりに悲しいことですね。
私も、目の前の幸せを感じ、日々の出来事に感謝。
身近な人に感謝していきたいと思います。
ありがとうございます。