変に力を入れてしまって、左肩の筋肉が痛くなってしまって首がまわらない竹内正浩です。首そのものではなくて、肩の筋肉が痛い(押すと痛い)のですが、首を動かすのに筋肉使うんでしょうね、痛いです。
さて、今回は地盤改良の鋼管杭についてお話できればと思います。
地盤改良が必要な土地
でんさんち(鳥飼モデルハウスプロジェクト)では、敷地の地盤が弱く、地盤改良が必要ということになりました。
これはどういうことかと申しますと、建物を建てる予定の土地の下に、地盤があるのですが、その地盤が強くない(軟弱)な地盤であることで、建物の荷重に耐えられない(安定しない)と予想されたということになります。そこで、その地盤を補強(改良)することで、建物を建てるにふさわしい地盤にするというわけです。
今回は地盤改良の方法のなかで、結構強めな工法である「鋼管杭」による地盤改良をしました。
▼鋼管杭工事。打ち込みます
一般的な戸建住宅では、大体3つの地盤改良の工法があります。
1.表層改良
2.柱状改良
3.鋼管杭
ここではざっくりとご説明することにしますが、後になるほど強く、お金もかかる流れになります。
1.表層改良とは、地盤の表層(上のほう)が弱いということで、その層に固化材を混ぜて地盤を強固にする方法です。
2.柱状改良とは、セメントミルクをその土地に混ぜながら、コンクリートの柱を地中に作っていく方法です。
3.鋼管杭とは、地中に鋼製の杭を回転圧入して、強固な地盤である支持層まで到達させて安定を図る方法です。
マシンに杭を取り付けて、回転させながら圧入していきます。
継手は溶接してつなげます。
鋼管杭が支持層に到達したら、所定の高さで切断します。
回転のトルクで確認していきます。
基本的に、施工はすべて地盤改良の設計図に沿って施工されていくことになります。
設計図に指示が書かれてあって、それに沿って動くわけです。
打つ鋼管杭もJIS規格に沿って作られていまして、厳しいルールがあります。
施工もルールに沿ってされるわけですから、ルールルールに従った流れになります。
真面目です。
▼打つ鋼管杭。JIS規格に沿ってます。
現場の方々に話を聞くと、最近の耐震偽装の問題があったことで、やはり建主様たちから不安の声をもれきくこともあるそうです。
完璧にしたとしても、現実には何かの不確定要素で、地盤改良したにもかかわらず、傾いたりする可能性もないわけではありません。そのために地盤保証があるわけで、ある種の保険ですが、万一に備えつつ、基本は地盤改良で問題ない地盤づくりをするというのが実際です。不確定要素がありますから、建築に完璧なものはないですね。どこの誰がつくったとしても。
▼上から見てみました
ただ、ルールに沿って真面目に地道に仕事していくだけです。
▼鋼管杭の杭頭です。
余談ですが、ちょっと前までは地盤改良なんて工事もなく、特に何もせずに、かつ、今の基準ではありえないくらいの弱い基礎で住宅を建てていたわけですから、現在の住宅建築に要求される基準は相当に高いものがあるな、と実感します。