どのような仕事、事業でも本当に多数の決断、選択を迫られます。
簡単なことでいえば、このボールペンを1本買うか買わないか。この備品を買うか、買わないか。
もう少し金額が大きくなると、この車を買うか、買わないか。この設備を購入するか、しないか。
単純に言えば、このような決断の連続を求められます。
そして、話を進めていくと、対お客様の関係でも同じような決断を迫られています。
従事者(従業員)にも家族がいます。生活があります。稼いでいかなければなりません。
事業は継続しなければなりません。
ですので、お客様に付加価値を提供し、適正利益を頂かなければなりません。
では、適正利益とはどのくらいでしょうか?
もちろん、業界平均というものはあります。
ただ、「このパーセンテージが適正利益だ!」という数値はないのです。
正解がない問題というわけです。
となると、判断は経営者にゆだねられることになるわけです。
ここで強調しておきたいことは、適切な倫理観を持ったうえで、事業をしていかなければならないということです。
言い換えると、「お天道様に顔向けできる仕事」でなければなりません。
もちろん、倫理観など知らない、ひたすら金儲けだ!という生き方もあるでしょう。
ぼったくれ、ぼったくれ、という生き方もあるでしょう。
ただ、それが「お天道様に顔向けできる仕事」として続けられるでしょうか。
事業の継続性の観点から見ると、それでは従事者(経営者自身も含めて)が本当に一生懸命働くことはできないのではないかと思います。
本当にお客様のことを想い、お客様にお役立ちして、付加価値を提供した後で、それに相当する適正利益を頂くというプロセスを何の後ろめたさもなく行える状況。
それが「お天道様に顔向けできる仕事」の状況でしょう。
なにより、自分自身がどのような生き方をしたいのか。
それを切に問うべきでしょう。
少なくとも、私は「お天道様に顔向けできる」ような生き方をしたいです。