先日、大学のゼミOB会があり、その課題図書であった本書「マネジメント」の読書感想文を書きたいと思います。
少し前、「もしドラ」で親しまれた「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」が200万部を超えて売れたことから、ドラッカーブームが起こりました。
その「もしドラ」の元が本書「マネジメント」です。
英語版ペーパーバックと日本語版
さて、私がドラッカー氏に対して、敬意を抱くのはその「定義付け」についての深い洞察です。
マネジメントは方向づけを行う。ミッションを決める。目標を定める。資源を動員する
マネジメントには、自らの組織をして社会に貢献させるうえで三つの役割がある。
それら三つの役割は、異質ではあるが同じように重要である。
(1)自らの組織に特有の目的とミッションを果たす。
(2)仕事を生産的なものとし、働く人たちに成果をあげさせる。
(3)自らが社会に与えるインパクトを処理するとともに、社会的な貢献を行う。
実際問題として、マネジメント層とされる方が自身でその役割、定義について理解しているとはかぎりません。
日常業務の延長線上での仕事としてのマネジメント業務である場合が多いです。
また、マネジメント業務において、何をすべきか、何の役割を担うべきかを理解して、行動しているとはかぎらないのです。
上記の話は上巻で400ページ超えの本書の一端です。
厚みのあるドラッカー氏の著書には、その英知がこめられていると感じます。