すべての家には屋根があります。
日本には千万単位で住宅があります。
その家には、すべて屋根があります。
ただ、屋根のかたちには、タイプがあります。
すべてが同じ形状ではないです。
今回は、屋根の形状についてお話させていただきます。
屋根のかたちは、雨仕舞(雨に対する浸水対策)やデザインによって決められます。
住宅の屋根として、よく用いられる形状としては「切妻(きりづま)」「半切妻」「寄せ棟(よせむね)」「片流れ(かたながれ)」「方形(ほうぎょう)」「陸屋根(ろくやね)」「入母屋(いりもや)」があります。もちろん実際には多用されない形状ではありますが、ほかにも多くの種類があります。
ここでは、代表的な屋根の形状についてご説明していきます。
「切妻(きりづま)」
屋根の頂部から地面に向かって、本を伏せたような山形の形状の屋根のこと。
シンプルな屋根形状です。
「半切妻」
上の切妻屋根の棟の両端部を斜めにカットしたものです。
道路斜線や日影規制などの法的な制約から使われることが多いです。
「寄せ棟(よせむね)」
4方向に傾斜する屋根のこと。
日本では、切妻屋根に次いで多く用いられる屋根の形状です。
「片流れ(かたながれ)」
一方にだけ傾斜をもつ屋根のこと。
屋根の形が非常にシンプル。そのため、防水上の欠陥が少なくなります。
「方形(ほうぎょう)」
寄棟屋根と同じく、4方向に面がある屋根。
頂点が一つに集まっている部分が寄棟屋根とは異なります。
「陸屋根(ろくやね)」
傾斜の無い平面状の屋根のことです。
「陸(ろく)」とは「平ら(平面・水平)」という意味です。
「入母屋(いりもや)」
上部が切妻屋根で、下部では寄棟屋根のかたちの屋根のこと。
屋根のかたちは少し複雑です。
和風のデザインになる屋根形状です。
住宅の屋根の形状ひとつとってみても、たくさんの種類がありますね。