福岡市中央区は大濠公園にあります「福岡市美術館」。
そこで現在、開催中の「ユベール・ロベール」展に行ってきました。
ユベール・ロベール(Hubert Robert 1733-1808)は18世紀に活躍したフランスの画家です。
古代の建築や彫像、旧跡などをモチーフとして頻繁に用いており、「廃墟のロベール」として名声を築いた人です。
「国王の庭園デザイナー」の称号を得たように、王室庭園設計師として仕事をしています。
また、王室だけでなく富裕な貴族にかわいがられたりしました。
ただ、フランス革命が起こり、それゆえに投獄。1年後くらいに釈放されます。
以降はルーブル美術館の前身となる美術館ギャラリーの管理者の職につき、仕事をし続けます。
というようなユベール・ロベール氏の絵画などの作品を鑑賞してまいりました。
加えて、今回、興味深かったのはやはり建築でもあります。
この福岡にある美術館「福岡市美術館」。
実は著名な建築家であります前川國男氏の設計なのです。
前川國男氏は建築家ル・コルビュジェの弟子として有名です。
ブラウンをベースとした落ち着いたトーンでまとめられたこの建物。
心が落ち着く感じがします。
外壁の仕上げを建物内部まで持ってきてガラスで仕切るという手法をつかうことで「内」と「外」をつなげる設計をされています。
もちろん、そのためにガラスを多用しています。
全体的に開放感のあるつくりです。
一度、ご覧になられてはいかがでしょうか?
福岡市美術館
〒810-0051
福岡市中央区大濠公園1-6
http://www.fukuoka-art-museum.jp/