大ヒットおもちゃ「∞プチプチ」開発者で、「∞エダマメ」など多くの大ヒット玩具を世に生み出してきたバンダイの高橋晋平氏が著したアイデア本が本書。
バンダイに入社後、仕事として与えられた「アイデア1000本ノック」。
1000個の商品アイデアを考え、日々スケッチしていくという業務。
200個くらいでペンが止まってしまい、何も思いつかない状態に。
わかります。たしかに苦行ですよね。
その後、何でもいいから思いつくままにくだらないことを書き連ねて、なんとか1000個のアイデアをかいたそう。
そして、大ヒット商品「∞プチプチ」という企画を思いつきます。
日本国内で累計260万個、海外で累計75万個の大ヒット商品に。
アイデアの出し方
ここまでの経験で、とにかくアイデアは質でなく量が大切だと気づきます。
とにかく量を出していけば、いい企画につながるアイデアが出る確率が高まる。質より、量。
1000個くらいアイデアがあれば、1個くらいは素晴らしいアイデアなことがあるという話です。
具体的なアイデア発想法として「アイデアしりとり」という方法を提唱。
やり方は下記の通り。
1.考えたいテーマ(問題)に対して、しりとりで次々に出てくる言葉から連想されるアイデアを考え、どんどんメモしていく。「しりとり以外の別の方法」も使う。
2.100個アイデアを出し、その中から「候補アイデア」を自分で5個選ぶ。100個アイデアを出す途中で、「選択拡散」を行う。
3.5個を、客観的視点や人の意見などを参考にしたり、さらにアレンジしたりして、1個に絞り込む。その1アイデアを吟味し企画書に起こすなど、形にする。
4.これを10セット実施し、10アイデアを企画書にして、さらに吟味すると、そのうち1つは「最高のアイデア」になる。
というものです。
アイデアを必要とする状況にある方、また、クリエイティブなことをしなければならない状況の方には参考になると思います。