住宅は何のために存在するのでしょうか。
それは「家族のため」です。
いきなり結論に飛んでしまいましたので、少々わかりづらい感がします。詳しく説明していきたいと思います。
日本人が高いお金を支払って、新築一戸建てを購入する動機として、最も大きいものは「家族のため」です。そもそも論として、住む場所がなければならないという必要性がありますから、その上での理由です。
たとえば、子供2人と夫婦の若い家族はなぜ、注文住宅を建てたいと思うのでしょうか。いろいろと細かい理由はあります。
子供が走り回るのを叱りたくない。洗濯機の音で上下階からクレームを受けたくない。自分が一戸建てで育ったので、子供にも同じ環境で育ってほしい。それぞれ、子供や夫婦のために考えていますが、トータルでみると「家族のため」です。「家族の幸せのため」です。
住宅を手に入れるのは「家族の幸せのため」です。家族が幸せに、もっと幸せになるために住まいを手に入れるのです。
それは、単純な機能ではありません。子供部屋があると幸せ。書斎があったら幸せ。アイランド型キッチンがあったら幸せ。そういう単純な論理ではありません。目につきやすい機能や設備、間取りが大事なのではないです。そういう枝葉末節にこだわるべきではないです。
本当に考えるべきなのは「それが家族の幸せにつながるか?」です。
家づくりで大切な問いは「それが家族の幸せにつながるだろうか?」です。この問いを常に自問されると、素晴らしい家づくりができます。