世間的にはゴールデンウィークに当たりますが、昨日は福岡市役所に伺ってきました。市役所の職員の方々も、忙しく仕事していらっしゃいます。
さて、建築設計・住宅建設の住宅会社と市役所がどのような関係があるのでしょうか?
市役所と家づくり
実は市役所と家づくりは密接に関係しています。一番わかりやすいのが、完了検査です。建設した建物が建築基準法に違反していないかどうかの検査を確認申請をした役所によって行われます。義務です。この検査に合格して「検査済証」を発行していただき、お引き渡しとなります。
これらの話は住宅建設後の話です。住宅を建てる前の段階でも、色々な面で市役所にはお世話になることになります。
たとえば、土地探し中でお目当ての土地、自分の土地がある場合、その土地にはどのような建物が建てられるのかを調べる必要があります。
これが「用途地域」です。第一種低層住宅地域であれば、正に住宅街です。一方で、商業地域であれば、住宅は建てられますが、付近にパチンコ店や店舗などがある繁華街になっても文句は言えません。これらの「どのような種類の建物が、どれくらいの広さ・高さ、床面積の比率で建てられるのか」がわかります。
さらに「市街化調整区域」であれば、宅地の造成、建物の建築が困難な地域です。そういうケースもあります。
これらの事項は、新規で土地探しの場合でしたら、不動産業者が行ってくれます。ただ、現状、自分・親族の土地であれば、不動産業者は介入しません。ですので、ご自身、もしくはご依頼される建築会社・住宅会社にご一報いただくのが適切かと存じます。
今回、私たちが市役所に伺った用件のひとつが「浸水データ」です。福岡市内は10年に一度くらいの割合で、大雨が起き、浸水するケースがあります。
直近では、平成21年に大雨が起き、川が氾濫しました。市役所では、市内エリアを市役所職員の方々がパトロールされ、実際の浸水被害マップをつくられていらっしゃいました。このような実際の、リアルなデータがあるということは心強いものです。
さて、これらの事項はまだ市役所と家づくりの関係の一端にすぎません。実際には、各種届け出、調査というかたちで、色々とつながり深いです。
もちろん、多くの部分で住宅会社が代行します。お客様が直接伺うことも少ないです。ただ、一生に一度の買い物です。せっかくの機会ですから、ご自身の目で確かめて、色々と土地について調べてみるのもよいかもしれません。