ここまで、プロフェッショナルサービスの問題点について考察してきました。
今回は問題をシンプルにまとめ、そこからの解決策を考察していきたいと思います。
プロフェッショナル(専門的な)サービスビジネスの問題まとめ
プロフェッショナル(専門的な)サービスビジネスの問題を一言でまとめます。
「顧客をとりづらい」
この問題ゆえに、ある事態が引き起こされます。
二極化です。
競争に勝ち・ダンピング競争に巻き込まれない・顧客を大量に獲得できるような人。
そういう人は、裕福な上層に入ります。
顧客が集まるところに、さらに顧客は集まるものです。
加速がついて、大きくなっていきます。
その一方で、競争に負け・ダンピング競争で儲からない・顧客をほとんど獲得できない人。
そういう人は、食うや食わずの下層に入ります。
きつい生活です。
実際のプロフェッショナルサービスビジネスでの二極化の例です。
例1:講演家
全世界で活躍するような世界的イメージのある人の場合、一回で数千万円以上という規模であるという(上層)。
一方では、講演料が数万円であることは珍しくなく、無料でさえ、客がつかないというケースも多い(下層)。
例2:医師
年収数億円以上をとる医師(上層)。
新規開業したはいいが、顧客がつかず、開業費用で大きな借金をしていたことから、生活に困窮するというケース(下層)。
当然、上層に位置したいものです。
しかし、専門家が顧客・クライアントをたくさん獲得したいと思っても、大きな壁が3つあります。
専門家が顧客を獲得する上での3つの大きな壁
1.顧客の獲得法がわからない
それは、何の不思議もありません。
関連書はほとんどありません。学ぶ機会も、時間もありません。
2. サービス提供者が販売活動をしなければならない
顧客が不安に感じるので、あなたが動かなければならないです。しかし、時間がありません。
サービスの提供と同時に、他方では、販売活動(営業活動)をしなければなりません。
しかし、時間は有限です。
3.品性が要求される
専門家は「先生」です。
「先生」は、営業しづらいです。
露骨な営業は、品性を疑われてしまいます。
これらの壁のために、専門家の顧客獲得は容易ではありません。
では、どうやっていけばいいのでしょうか?
それについての考察を次回からしていきたいと思います。