沖縄の古民家を調査したくて、琉球村に行ってきました。
琉球村(希少な沖縄住宅がたくさん見られます)は、沖縄の文化・芸能・自然を見て体感できるテーマパークなので、 沖縄観光では定番スポットだそうで、沖縄の民家をたくさん集め移築しています。
そのため、今では希少な沖縄住宅が、 琉球列島にある各地の古い民家を移築したかたちで残っており、参考になります。古民家は、国の有形文化財にもなっているそうです。
観光客の方々は観光の定番スポットだからいらっしゃってるのでしょうが、私個人は稀少な沖縄住宅の現物が見られるとあって、研究目的で来場。
お店として使われている民家もあったものの、ほとんどが築100年以上の住宅。
素晴らしく貴重な存在です。
沖縄の古民家研究
それぞれが、沖縄様式の赤瓦屋根の木造建築で作られています。
基本的に、天井はなく、現し。
土間があって、畳敷きの大きな空間。仏壇のスペース以外は、仕切りもなく、かなり開放的なつくりになっています。典型的な古民家の様式ですね。
いくつも古民家を見ていくと、本当に「平地に柱を立てて、梁を張って、屋根をつくっただけ、小さく閉じたりせず、開放的に作られており、外界と一体になっている」そんな感じがします。
旧大城家(築約200年)住宅
旧大城家(築約200年)。
王府の重巨与那原親方の邸宅だったものを大城家が購入したものだそう。
旧大城家は、寄棟造で赤瓦葺の木造平屋建て。
屋根の真ん中にシーサーが鎮座しております。
家の前にある壁は、おばあさんに聞くと、「ヒンプンと呼ばれる目隠し」だそう。
この壁が大きければ大きいほど、お金持ちであったことを示す象徴だったそうです。
ちょっと調べてみると、ヒンプンとはもともと中国語の屏風(ひんぷん)のことだそうです。また、沖縄の魔物は角を曲がるのが苦手なため、直進して入ってこないように魔除けの意味もあるとのことでした。